2009年05月10日

沖縄編 その十二

夕食も終わり、本番まであと四十分程である。
那覇市民会館の前には、すでにかなりの人が並んでいる。(ライブ録音は拍手の音も重要だ。熱気のある拍手がとれそうだ。)
調整室に戻り、また「檻のなかの熊」状態に戻る。
ライブ録音は何度やっても、始まってしまえば何ともないのだが、始まる一瞬前までは異常に緊張するものだ。
演ずるアーティストも同じだろう。
インカムでステージスタッフから2ベルが入る旨連絡がある。
マルチレコーダーが回り始めた。コンサートがスタートした。
平良トミさんの語りが始まった。
リハとは比較にならないほど迫力がある。
フェーダに乗せた指先から腕を伝って身体まで鳥肌が立つ。【以前録音した俳優の藤竜也さんのアルバムナレーションの感動とは別種のものだ】
きっと沖縄の歴史と生活の重みがあるのだろう。
沖縄音階を含めたクラシックの演奏は、独特の空間を作り出している。
一瞬「あぁ俺は沖縄にいるんだな」と感傷に浸っていると、後ろから「そろそろいくよ〜!」と大きな声が飛んできた。
四小節前にはまだ間があるが、気を効かせて教えてくれた。関口と佐藤が所定の位置についた。バンドの演奏は前半の演奏はピアニシモで始まるので、フェーダをゆっくり下ろすように指示した。
ジョージの演奏が始まった。
三十本の指でゆっくりとフェーダを下ろした。バンド全員の演奏が始まる。
観客を前にしているせいか、リハよりさらにノリがいい。演奏に浸りついついモニターボリュームが上がっていく。
しかし調整室の中はスタッフ全員身体を揺すり、足でリズムをとって盛り上がっている。
posted by アナログオヤジ at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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