2009年05月10日

沖縄編 その十三

本土のバンドの演奏とは違うと皆感じているようだ。
アシスタントの一人も、レコーディングシートを書き込みながら盛んに頭と身体を揺すりリズムをとっている。いい傾向だ。
やがて、またバンドからオーケストラに演奏が移っていった。
軍靴の響きを思わせる行進の音、コーラスが歌う
♪あめおろちたもれ あめおろちたもれ♪
続く日照りに天を仰ぐ民衆の祈り。
様々なことを演奏の中に連想しながら、レコーディングは進んでいく。
調整室の中は、スピーカーから流れるライブの音以外は、マルチテープが走行するシューという音だけで、しわぶきひとつ聞こえない。
演奏は進行し、除々に最終章へ入っていった。
再び後方のディレクターから声がかかった。
関口と佐藤が静かに所定の場所についた。
「四つ前ッ!」【*注・・四小節前】ガナリ声が飛ぶ。
「ワン!ツゥ!スリィ!フォ!」
三十本の指が一斉に動く。
クライマックスへ向かってハンド演奏が始まった。
posted by アナログオヤジ at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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