2009年05月10日

沖縄編 その十四

ベトナム帰りの米兵の前で培った演奏は、すさまじい迫力とビート感を目の前に展開した。
【後日聞いた話では、いつ又ベトナムへ戻りいつ死ぬか判らぬという極限状態の恐怖感から、深酒とドラッグに溺れ、異様に研ぎ澄まされた感覚の米兵の前で演奏していたのである。ノリの悪さや演奏ミスに対してはコルトやカービン銃をぶっ放し、ビールビンが飛んでいたという】
ジョージのソロも、ギターのソロも、異様な熱気を孕み、矢継ぎ早にとんでもないフレーズが飛び出してくる。
調整室からは判らないが、客もかなり盛り上がっているのだろう。
いきなり、私の真後ろからスピーカーの音量に負けない声で「いくよー!!」と声がかかり、ギョッ!として飛び上がった。
ディレクターが、大音量ではまりこんで録音している私に判るように、気を利かせてすぐそばまできていたのである。
無言で所定の位置についた関口と佐藤に目で合図を送ると、無言で軽く頷いた。
「いくぜ!」と私。
「ワンッ!」「ツゥッ!」「スリーッ!」「フォッ!」「イケーッ!(私)」
オケのほうも、ブラスが鳴り響き、フォルテシモで対抗し、荒れ狂っている。
《譜面を並べた音楽的な説明よりこっちのほうがぴったりである》
《新旧沖縄の対決に聞こえる》
posted by アナログオヤジ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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